プランニングのお話~階段編~

2022.11.12

こんにちは、ナカガワホームの誠也です!!

★さて今回は階段についてです。
階段は毎日上り下りするものなので、使いやすくて安全面も考えられた階段を選びたいものです。
そんな階段で代表的なのが①「回り階段」と②「直線階段」。
「回り階段」と「直線階段」を比較しながら、使いやすい階段についてお伝えできればと思います。

 

【周り階段の特徴について】
回り階段とは、このようにUの字になって回る階段のことをいいます。
回り階段のメリットとしては踊り場を作れるという点が挙げられます。
回り部分に踊り場を作ることでもし足を滑らせてしまったときにも階段の途中で止まることができ、安全性を高めることができます。

一般的には安心感のある階段と言われています。
また、一般的な回り階段は四角い一坪サイズに収めることができ、間取りに組み込みやすいという特徴もあります。

一方、回り階段にもデメリットがあります。
たとえば、回り階段は階段の途中で回っているので家具や家電など大きな物を運び込む時は大変です。
場合によっては階段に荷物が通らないので窓やバルコニーから搬入するというケースも。
そのため2階へ物を入れる時に支障が無いかどうかは確認しておくべきポイントです。

また、回り階段の内側部分は狭くなるという点も注意しておきたいところ。
幅の狭い内側ではなく広い外側を回るように、手すりは外側につけておくことをお勧めします。
(下の図は回り階段の手すりをそれぞれ外、内側に設置した時の歩く場所を表していて、内側に手すりがあると狭い場所を上り下りすることになります)

 

回り階段はグルっと回る分だけ複雑な構造をしているので、デザイン性の高い階段にする場合は強度とデザインを上手く両立させる必要があり、その分だけ作り方の難易度が高くなります。

【直線階段の特徴について】
直線階段はその名の通り直線的に段差が作られている階段になり、「直階段」と呼ばれることもあります。
直線階段のメリットとしては、省スペースで階段を作れるということ。
踊り場がないので、その分だけスペースを少なく階段を作ることができます。
また、階段が真っ直ぐなので大きな物も搬入しやすいですし、ずっと同じテンポで階段を上り下りできるというのも直線階段のメリットです。
その他、直線階段は直線的なデザインになるので見た目も綺麗な階段が多いという特徴もあります。
そのため、階段の下をオープンにしたストリップ階段とも好相性です。

 

 

反対に直線階段のデメリットは、、、?
まず、直線階段は真っ直ぐなので、もし足を滑らせた時に途中で止まる場所がありません。
そのため、急勾配の直線階段は極力避けることをおすすめします。
落下時の危険性が少しでも減るように、勾配はできるだけ緩やかにすることが安全性を高めるポイントです。
また、直線階段は回り階段よりも間取りを選ぶ階段です。
たとえば、下のケースのように直線階段を採用することで他のスペースが使いにくくなる事もあります。

 

このように直線階段はどんな家にも合うわけではなく、回り階段よりも敷地の大きさや間取りの要望により左右されやすいという点がデメリットと言われています。

回り階段と直線階段、それぞれのメリット、デメリットについてお伝えしました。
結局のところどちらがいいの?
大きな部分で見てみると、安全面を重視したい方は⇒踊り場がある回り階段に。
省スペース性やデザイン性を重視したい方は⇒選択肢が多くある直線階段に。

ただ実際には階段の種類については、何かしらの理由や特別なこだわりがある場合は別として、そうでない場合は特に指定しない方が提案できる間取りの幅が広がるという設計士の声も多くあるようです。

階段にもそれぞれ特徴があること知ったうえで、自分に合った最適な階段を考えて家づくり進めてもらえたら幸いです。

 

では次回の更新をお楽しみに🎵