框(かまち)について。
2022.07.28こんにちは、ナカガワホームの誠也です!!
今回は框についてご説明します。
あまり見慣れない漢字ですが、「框」と書いて「かまち」と呼びます。
この框、実は家の中に必ずある物ですし、覚えておくと家づくりの打合せをする際にとても役に立ってくれる言葉でもあります。
今回はそんな框について詳しく見ていきたいと思います。
框とは、家の中で段差がある部分に付ける化粧材のことを言います。
たとえば、框という言葉を1番よく使うのが玄関です。
この段差部分についている横木が框です。
高さが変わる部分に框を付ける事でスッキリ見えるようになりますし、段差部分の強度を上げることもできるようになります。
特に日本では高温多湿という気候から、古来より床が高い家を作ってきました。
床を高くする事で、湿気を逃す事ができるというのが大きな理由です。
そしてその段差の仕上げ材として框というのはとても便利だということです。
では実際に框にはどんな種類があるのでしょうか?
次に框の種類について見ていきましょう。
・上がり框、玄関框
上がり框は玄関扉を開けると最初に見える部分になるので昔から見た目に良いものが使われることが多く、また日本では家で靴を脱ぐ習慣があるため耐久性というのも重要視されてきました。
そのため、玄関框に使われる素材やデザインは豊富です。
たとえば、玄関の段差が緩やかだとこんな感じの玄関框に。
大きすぎず、小さすぎない框を使うことでバランスよく見えるようになります。
このように、框のデザインで玄関の印象というのもかなり変わってくるんですね。
玄関框はどんな家にもあるので、色んなデザインがあることを覚えておくと家づくりの際に役に立ってくれますよ。
・床框
たとえば家の和室に使われるのが「床框」。
床框のデザインは様々で、茶室間を出す場合には竹や木を使うこともありますし、モダンな印象を出す場合はシックな色の床框にするなど、和室の雰囲気づくりにかなり影響してくる部材です。
家に和室が無くても、宿に泊まった時やお寺にお参りした時など床の間を見る時は床框がどんな感じで作られているか見てみるのも楽しいですよ。
・縁框
縁框とは、縁側の横部分に使う横木のことです。
縁框があることで雨戸などもスムーズに出し入れできますし、縁側にも腰掛けやすくなるなど縁側を作る時には無くてはならないのが縁框です。
ちなみに、縁側と似たような物でウッドデッキがありますが、ウッドデッキは框を付けることもあれば、框を付けないこともあります。
框があればウッドデッキの端に腰掛けやすく、ドッシリとした印象のウッドデッキにできますし、框を付けなければ軽い見た目のウッドデッキにすることができるなど、框次第でウッドデッキの印象はかなり変わってきます。
・まとめ
今回は家でよく使われる「框」について詳しく見てきました。
框と言っても色んな種類があり、その素材やデザインというのも色々ありますね。
また家づくりの際も段差があれば「〇〇の框部分」という言い方をすれば伝わるのでかなり便利な言葉となります。頭の片隅でいいので、ぜひ框(かまち)という言葉を覚えて頂けたら良いと思います。
では次回の更新をお楽しみに🎵