みんなが気になること~外壁材について~
2020.06.15こんにちは。設計の村上です。
九州でも先日梅雨入りが発表されました。
気温や湿度も高くなり、コロナ対策のマスクをしながら仕事や日常生活を行っていると、いつもはこの時期になるとマスクをしないので、息苦しさや暑さを感じる日々が続いています。
ニュースなどでも注意喚起されていますが、皆さんくれぐれも熱中症には気を付けてください。
さて、今回は外壁材についてご紹介させていただきます。
外壁材と一言で言っても、窯業系サイディング・金属サイディング・木質サイディング・モルタル外壁(塗装仕上げ・塗り壁仕上げ)・ALC等様々なものがあります。
今回は住宅でよく使用される窯業系サイディング・金属サイディングの2種類についてご紹介させていただきます。
1.窯業系サイディング
窯業系サイディングは「セメントと繊維」が主な材料となっています。
デザインの種類が豊富なことや素材自体が安くて初期費用を抑えることが出来ることから人気があります。
「木目調」や「石目調」、「タイル調」などさまざまな種類があり、外観デザインを左右します。
現在では、新築住宅の約7割がこの窯業系サイディングで施工され、「色や柄のバリエーションが豊富」で、「加工しやすいため工期も短縮できる」などメリットが多いことから、今では新築住宅の主流となっています。
窯業系サイディングは「耐震性」に優れており、モルタル外壁と比較して重さが2分の1と「軽量」です。
住宅というのは軽量であるほど、揺れによる影響が少なくなるので地震にも強くなります。
また「耐火性」に優れていることもメリットです。
メリットの多い窯業系サイディングですが万能ではありません。
熱を吸収しやすいことや「素材自体に防水性能がない」こと、さらに「コーキングのメンテナンスが必要」なことなどがデメリットです。
セメントを原料としているので熱を溜め込みやすく、セメント質は水を吸収してしまいます。
10年を過ぎてくると外壁にひび割れなどが発生するため「塗装によるメンテナンス」が必要です。
また、サイディングボードとサイディングボードのすき間に目地と言われるコーキングがあります。
コーキングが経年劣化して雨漏りなどの原因となるので「打ち替え・増し打ち・補修」によるメンテナンスが必要になってきます。
2.金属サイディング
金属系サイディングのメリットは、表面がガルバリウム鋼板でさらに芯には断熱材も入っているので窯業系サイディングよりも「断熱性」が高いことです。
また、ガルバリウム鋼板は金属ながらも軽いので窯業系サイディングと同様に「耐震性」が高いこともメリットです。
その他にも表面が金属の金属系サイディングは、「防水性」が高く劣化しにくいことがメリットです。
またサイディング自体、重ね合わせて張り合わせるので、窯業系サイディングのようにコーキングが劣化して雨漏りするようなこともありません。
ただ、金属なのでどうしても「サビに弱い」というデメリットがあります。
金属系サイディングで使用されているガルバリウムやアルミは、比較的サビにくい素材ではあるものの気候の影響でサビが発生する可能性はあります。
サビによる影響で劣化もするのでメンテナンスも必要です。
モルタルや窯業系サイディングほどではありませんが、20年過ぎたら塗装によるメンテナンスが必要とされています。
そのほか、窯業系サイディングと比べて、素材が金属のため「シンプルなデザイン」となり、重厚感のでる窯業系と比べるとデザイン性に関しては劣り、初期費用は少し高くなります。
デザイン性を重視されたい方は、「窯業系サイディング」がおすすめで、耐久性や機能性を重視したい方は、「金属系サイディング」がおすすめとなります。
このように、それぞれにメリットとデメリットがあるので、しっかり考慮して選んで下さい。
もし、素材選びに迷ったらオンライン無料相談会なども行っておりますので、お問い合わせのほどよろしくお願いいたします。
では次回の更新をお楽しみに🎵