地盤調査についてご説明します(^^)/

2021.08.28

こんにちは。設計の村上です。

福岡県でもコロナ感染増加による緊急事態宣言。福岡県で連日感染者1000人超え…

若い方の感染割合が多く、受験生の子供がいる私もとても心配です…

 

今回のテーマは「地盤調査」についてのお話をさせていただきます。

住宅の基礎や建物の構造がどんなに丈夫であっても、地盤が弱ければ不動沈下などにより、住宅が傾いてしまいます。

見た目では表面部分が固そうだから大丈夫と思っていても下のほうは地盤が悪いことも全然あります。

その為、基礎工事着工前に必ず地盤調査を行います。

地盤調査と言っても、大きく分けて3種類で『スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)』・『表面波探査』・『ボーリング調査(標準貫入試験)』の方法があります。

 

『スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)』

 

 

木造住宅でよく使われる方法で、先端がキリ状の器具に荷重を掛け、25センチ下がるまでに、ハンドルを何回転させたかによって地盤の強さを表すN値を推定します。

深度10mまで測定することができます。通常は5箇所(四隅と中心)を調査して、全体の地盤を確認していきます。

SWS試験による地盤調査は、作業スペースが1㎡程度、1箇所につき30分程度の時間で行え、3つの中で一番安価で調査することができます。

 

『表面波探査』

 

 

 

地表から地中に向けて、振動波を発信し地盤の硬さを調べる方法です。

硬い地盤ほど振動波が速く伝達する性質を活用し、振動波の反射時間によって地盤が硬いか柔らかいかが分かります。

費用はスウェーデン式サウンディング調査とボーリング調査の間ぐらいになります。

『ボーリング調査(標準貫入試験)』

 

 

ボーリング調査は最も基本的な地盤調査方法です。

先端にサンプラーを取り付けたロッドの上に63.5kgの重りを76センチ自然落下させて打撃します。

サンプラーを地面に30センチめり込ませるのに要する打撃数をN値といい、このN値によって地耐力がわかります。

同時にサンプラーで土を採取し、砂質土なのか粘性土なのかを調べることができます。

正確な地盤調査ができる反面、かなり費用が掛かるため、RC造の中規模以上の建物を建てる場合はこの方法を使って地盤調査をしますが、一般の木造住宅ではほとんど使いません。

 

 

試験結果の簡単な見方ですが、一番右側の許容支持力が連続して20KN/㎡以上あれば(ベタ基礎の場合)ほとんど補強工事は必要ありません。ただし、間に20KN/㎡以下の部分等あれば、表層改良や支持杭補強工事が必要になってきます。

上の地盤調査結果の場合、比較的良好な地盤であるため表層改良や支持杭工事は必要ありません。

地盤調査の結果をもとに、基礎の形状や地盤改良の方法が決まります。

 

詳しくお話をお聞きしたい方は無料相談会を行っておりますので気軽に連絡ください。

 

 

では次回の更新をお楽しみに🎵